マタニティ歯科

Maternity
お母さんのそのむし歯!
お子さんの
むし歯リスクを
高めてしまいます!
当院では、妊婦さんの歯科検診や治療、マイナス1歳からの予防を行っています。
乳歯は妊娠初期(妊娠7~10週)からでき始め、妊娠中期(妊娠16~20週)には石灰化(硬い組織になること)が始まります。つまり、生まれてくる赤ちゃんの歯を守ることは、お母さまのおなかの中にいる時から始まっているということです。
赤ちゃんが生まれてくる時、お口の中にはむし歯菌は存在せず、1歳7ヶ月から2歳3ヶ月の時期に感染しやすくなり、3歳くらいまでの間にお口の細菌バランスが決まると言われています。むし歯の感染源は主にご家族で、とくに赤ちゃんと接する機会の多いお母さまからの影響が大きくなります。
そのため、妊婦さん自身がお口の環境を良い状態に維持することで、生まれてくるお子さんのお口の健康につながります。
当院では、妊婦さんのお身体にご負担のない範囲でお口のケアの指導やクリーニング、治療を行っていますので、妊娠中のお口のお悩みはお気軽にご相談ください。
妊娠中のお口の中の変化

妊婦さんのお口は様々な変化が起きます。
- 唾液がねばねばしてくるから食べかすが残りやすくなる
- つわりがひどくて吐きやすくなる
- 食生活が不規則になりやすい
- すっぱいものが食べたくなる
- 歯ブラシを口に入れたくなくなる
このような環境の中、妊娠中に出現しやすい代表的なお口の症状をそれぞれご紹介します。
- むし歯や歯周病
- 妊娠中は、お口の中の環境や食生活が変化することにより、お口のケアが十分にできなかったり嘔吐による胃酸でお口の中のPHが酸性に傾き、むし歯や歯周病が起きやすくなってしまいます。
とくに、歯周病による早産・低体重児出産のリスクは約7倍にもなり、喫煙や飲酒、高齢出産等よりはるかにリスクが高いと言われています。
エストロゲン(女性ホルモン)の増加により歯周病になりやすく、進行すると歯ぐきの炎症物質が毛細血管を通じて血液中に入り全身を巡ります。この炎症物質が胎盤や子宮まで届くと子宮が収縮する刺激を受けて早産や低体重児の出産に繋がると言われています。 - 妊娠性歯肉炎
- 妊娠中は、女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロンなど)の分泌増加に伴って細菌が増殖しやすくなり、食生活の嗜好や生活習慣の変化、唾液の分泌量も減少することで歯肉炎を増悪させてしまいます。歯ぐきの脹れや出血などの症状が見られがちですが痛みを伴わないため放置されることが多いです。徐々に悪化していくことがあるので、このような症状がある場合、早めに検診を受けましょう。
- 妊娠性エプーリス
- 妊娠中のホルモンの増加によって歯ぐきのお肉が増殖したもので、ほとんどが良性であり、産後には自然治癒することが多いですが、気になる場合はお気軽にご相談ください。
マイナス1歳からの
予防ケア
安定期に入ったら
まずは一度ご来院ください

生まれてくる赤ちゃんのマイナス1歳からの予防ケアとして、妊婦さんご自身のお口の中の環境を良い状態にしておくことは非常に重要です。
妊娠していると「治療ができない」「赤ちゃんに影響がある」といった心配によって歯科医院から足が遠ざかってしまいがちです。しかし、妊娠中ずっと治療ができないというわけではありません。当院では、妊婦さんのお悩みに寄り添いながら、より安全なタイミングで治療、予防が行えるようサポートさせていただきます。
妊娠中の歯科治療時期
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妊娠初期(妊娠1~4ヶ月頃)
赤ちゃんの身体が形成され始める時期で、通院や治療に伴うリスクを考慮し、痛みや腫れがある場合は大きな治療は避けて応急処置のみ行うことがあります。
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治療に適した安定期
妊娠中期(妊娠5~7ヶ月頃)
いわゆる安定期と呼ばれる時期です。治療が必要な場合、この期間に治療をおすすめします。治療は必要な歯がない場合でも、妊娠中はむし歯や歯周病のリスクが上がるので、この時期にクリーニングを行うことをおすすめします。
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妊娠後期(妊娠8ヶ月~)
出産前ですので、基本的に大きな治療は控えます。 急性症状がある場合、お腹が大きいため胎児の重さにより下大静脈が圧迫されることがあるため十分に配慮し体位を変えながら応急処置を行い、産後にしっかりと治療を行います。
安心して受診して
いただくために
妊娠中の歯科治療に不安を感じる方は多くいらっしゃいますが、安定期(16~27週)であれば必要な治療を安全に受けられます。むしろ口腔内の問題を放置することで、早産や低体重児出産のリスクが高まることが知られています。
妊娠によるホルモンバランスの変化は、歯肉炎や歯周病を悪化させやすくします。そのため妊娠が判明したら、早めの歯科検診を受けて適切な予防管理を始めることが、母子の健康を守る第一歩となります。
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麻酔
歯科治療で使用する歯科用局所麻酔薬は、わずかな使用量であり、身体のごく一部にしか作用しません。赤ちゃんへの影響はゼロではありませんが、ほぼないに等しい程度です。
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レントゲン撮影
歯科におけるレントゲン撮影は、被ばく線量がもともと少ないことに加え、鉛の防護エプロンを装着することで胎児への被爆はほとんどないことが示されていますが、当院では妊婦さんと胎児の健康を考え、妊娠中のレントゲン撮影は控えさせていただいています。
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お薬
「妊婦さんに対しても安全」とされているお薬を処方させていただきますので、ご安心ください。
※以前処方されたお薬を自己判断で服用することは危険ですので、主治医に相談して服用するようにしましょう。
妊娠中のお口のケア
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できそうなタイミングで
歯磨きをつわりの時期は、体調の良い時間を見つけて無理のない範囲でケアを続けることが大切です。小さめのヘッドの歯ブラシや、香料の少ない歯磨き粉を使用すると、吐き気を軽減できます。
完璧な歯磨きより、継続的なケアを優先しましょう。朝の体調が良い時間帯や、つわりが落ち着く夕方など、ご自身のリズムに合わせたタイミングで行うことが長続きの秘訣です。 -

歯磨きがつらければ
定期的にうがいを妊娠期は唾液の性質が変化し、抗菌作用が低下します。食事回数の増加や不規則な食事時間、嗜好の変化により、口腔内環境はむし歯や歯周病のリスクが高い状態となります。
歯磨きが困難な場合でも、食後の水でのうがいは効果的です。殺菌作用のあるうがい薬を使用すれば、さらに細菌の増殖を抑えられます。無理をせず、できる範囲での口腔ケアを心がけることが、母子の健康を守ることにつながります。
院長からひとこと 受診時のお願い

来院時には母子手帳をご提示ください
安心・安全に治療を行うために、来院時には母子手帳をご提示ください。また、産婦人科の主治医から注意事項など指示を受けていることなどございましたら、どんな些細なことでも歯科医師またはスタッフにお伝えください。
治療前・治療中・治療後、体調が悪くなったり気分が優れない場合は無理をなさらず、スタッフにお申し出ください。
よくある質問
- 妊娠していると歯周病に
なりやすいと聞きましたが
本当ですか? - 本当です。女性は妊娠するとホルモンバランスが変化し、唾液の分泌量が減る傾向にあります。すると、口の中が乾きやすくなり、細菌が繁殖しやすくるのです。また、つわりによって、歯磨きをするのが難しくなることも歯周病の発症に拍車をかけます。お手伝いできることがあれば何なりとご相談ください。
- 歯科医院で処方された薬を
飲んでも胎児に影響は
ありませんか? - お母さんが服用した薬は同じ体内にいるお子さんにも微量ですが移行します。どんな薬でも副作用はありますので、全く影響がないとは言えませんが、妊婦さんにも安心して服用していただける薬剤を選択して処方させていただきます。それでも心配な方はかかりつけ産婦人科の先生にご相談ください。
- 妊娠中でもレントゲンを
撮ってもらって
大丈夫なのでしょうか? - 撮影するのはお腹から遠いお口であり、防護エプロンも装着するため、基本的に問題がありません。また何十枚も撮るわけではないのでリスクも最小限です。
しかし、100%の保証がないため当院では極力妊婦さんへのレントゲン撮影を行わないようにしています。


